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モノづくりの街

東大阪が誇る、
高い鋳造技術と
安心の品質。

藤八産業は鋳物の空洞部分を型どる中子の製造を行っています。高精細な工業製品を生み出すために、独自技術のシェルモード法と二次焼成によって鋳物のコアとなる中子を丁寧に仕上げます。効率的な生産ラインと、熟練の職人による高い技術力で、鋳物に関する様々なニーズに対応いたします。他社では難しい形状の製品も、ぜひ藤八産業にご相談ください。

二次焼成を終えた中子

職人による細かい調整

成形を終えた中子

1ヶ月にできあがる中子の数は約数万個

中子(なかご)とは

鋳物の内側の空洞を型どるために、
見えないところでこっそり活躍。

中子とは、鋳物の中の空洞部分をつくるための型のことです。中子の形がそのまま製品内部を形成するため、中子の製造には非常に高い精度が求められます。主型となる金型の内側に中子をセットして、そのすき間に高温の湯(アルミや鉄の溶湯)を流し込み、最後に中子の砂を抜くことで内部に空洞のある鋳物が完成します。製品が完成したときには消えて無くなってしまいますが、実は中子は鋳造における縁の下の力持ちなのです。

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中子のシェル製造 - シェルモールド法

藤八産業ではシェル=中子の製造にシェルモールド法を採用しています。耐熱性に優れたけい砂に特殊樹脂をブレンドしたものを鋳物砂として使用し、金型の内側に焼きつけて薄いシェル型をつくります。このシェルを鋳型(=モールド)として中子をつくる鋳造法がシェルモールド法です。 外側の金型模型を加熱して、鋳物砂(レジンコーテッドサンド)を流し込むと、金型の温度でブレンドされた樹脂が軟化して整形され、やがて硬化してシェルとなります。中子内部の砂は注湯すると自然崩壊して排出されます。金属などに比べて型バラシに優れているのがけい砂を用いたシェルモールド法の特徴です。砂型でありながら、金型鋳造と同等の寸法精度を誇り、強度があり吸湿性がないため長期保存にも適しています。重量が軽く型の運搬も容易であるため、比較的小さな鋳物製品の量産に適した技法です。

製造から出荷まで

01打ち合わせ(社外・社内)

お客様からご依頼内容を伺い、品質や納期などを考慮した最適な提案をいたします。また、並行して金型を製作するメーカーとも打ち合わせを重ね、中子の形状を検討します。
金型が納品されると、社内でどのように中子を製造するか技術的な検証に取り掛かります。
生産数や品質、コストなどに応じて、ニーズに合った最適な条件を決定します。

02成形

成型機に金型をセットし、加熱して内側に鋳物砂を流し込みます。特殊樹脂が混ざった鋳物砂は高温で軟化して形状が成型されます。焼成が終わって低温になると鋳物砂が硬化して中子を取り出せます。

03仕上げ

取り出した中子のバリ(接合部などのはみ出した砂)を取りのぞいたり、組み立てが必要な部品を接着したりして、最後は職人がひとつひとつ手作業で丁寧に仕上げます。

04塗型

中子を断熱性に優れた塗型剤に漬けて、表面をコーティングして保護します。手作業で1つ1つ漬けるため丁寧に仕上がります。塗型によって焼き付きやガスの発生を防ぐ効果があります。

05自然乾燥・二次焼成

中子の水分を除去しガスの発生を防ぐために、藤八産業では乾燥炉による一般的な乾燥工程の代わりに二次焼成を行います。この工程が中子をより頑丈で信頼性の高いものにします。

06検査・梱包・出荷

厳しい社内基準に基づき、中子に不良が無いかを念入りにチェックします。
完成した中子は丁寧に梱包され、最新の注意を払ってお客様に納品いたします。